2014年3月2日日曜日
プリンス / フォー・ユー
Prince / For You (1978年リリース)
①For You ②In Love ③Soft And Wet ④Crazy You ⑤Just As Long As We're Together ⑥Baby ⑦My Love Is Forever ⑧So Blue ⑨I'm Yours
【アルバムについて】
今や説明が不要な人かもしれないプリンスは20歳の時にこのアルバムでデビューした。当時は異例の、全曲一人で録音したセルフ・プロデュース作で、契約したワーナーもよくぞそんな作品を受け入れたなと思う。1978年当時ではブラック・ミュージックは「ブラック・コンテンポラリー」などと呼ばれ、AORちっくな雰囲気を持った小気味良い黒人音楽を指していたのかな、この作品でもそのような雰囲気を感じる②や③がある一方で、ギターを弾きまくる⑨、後の渋谷系のミュージシャンも影響受けているだろうと思わせる⑦などクオリティが高い。ちなみに日本で最初に出たプリンスのアルバムは次作の『愛のペガサス』で、このアルバムはもうちょっと後になってリリースされたと記憶している。
【オススメ度】★★★☆☆
アルバムがたくさんあるのでどれを聴いてもいいと思うが、やはり80年代の『パープル・レイン』から『サイン・オブ・ザ・タイムス』までのアルバムを最初に聴くべきかと思う。それで聴けるのであれば遡ってこのアルバムまでくるのが良いかもしれない。いつもならサンプルとして収録曲を下に貼り付けておくのだが、なんとこのアルバムの曲がYouTubeには全く無い状態だ。ネット上の「海賊行為」を許せないプリンス本人による制限がかかっているのではないだろうか。(h)
【kakudayaの感想】
'The Most Beautiful Girl in the World'が、俺が初めてまともに聴いたプリンスの曲だった。それ以前の接点は'Batdance'の空耳「農協牛乳」ってのがあった程度。それで今回初めて聴いたこの1stアルバム、既にプリンスのファルセットによる歌い方とコーラスが確立されてて、特に⑤のグルーヴィな感じが気に入った。この才能溢れるマルチプレイヤーぶりといい、CD販売のビジネスを見限る先見性といい、ホントに天才なんだろう。
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