2013年9月29日日曜日
イエロー・マジック・オーケストラ / Yellow Magic Orchestra
Yellow Magic Orchestra(1978年リリース)
①コンピューター・ゲーム “サーカスのテーマ” ②ファイアークラッカー ③シムーン ④コズミック・サーフィン ⑤コンピューター・ゲーム “インベーダーのテーマ” ⑥東風 ⑦中国女 ⑧ブリッジ・オーバー・トラブルド・ミュージック ⑨マッド・ピエロ ⑩アクロバット
【アルバムについて】
YMOは1979年発表のアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』およびその中のシングル「テクノポリス」、「ライディーン」で一躍その名を有名にしたが、何故ヒットしたのかというと当時の小学生や中学生が「テレビゲームと同じ音」ということに狂喜したからなんじゃないかと思っている。俺もこの頃は11歳で、同じ時期に「スペースインベーダー」や①にも出てくる「サーカス」(俺の近所の店にあったのは「風船割り」という名前のゲームだった)やちょっと遡って「ブロック崩し」などのテレビゲームが出始めてきた頃で、テレビゲームとYMOの登場を同時に体験したことは、リアルタイムだからこそ衝撃がものすごくデカいもので、その時代に生きたことを俺はとても喜ばしく思う。今みたいに音楽性が多様ではなかった時代に起こった事件と言っても良かったんじゃないかな。YMOがいなかったら今活躍している、例えば石野卓球だって存在していなかったかもしれないしね。
【オススメ度】★★★★☆
このデビュー・アルバムが出たころはさほど話題にならず、アメリカ向けにリミックスしたUSバージョンの方が有名になってしまった。俺も『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』よりも後にUSバージョンを聴いて、この日本盤は大人になってからようやく聴いた。何が違うのかというと、USバージョンには⑥にサンディ(サンディ&ザ・サンセッツ)のスキャットとヴォーカルが入っているのと、⑩がカットされているというのと、全体的にクリアな音になっているといったところなので、初めて聴くならUSバージョンのほうがキャッチーではあるかもしれない。なお、輸入盤では現在この日本盤とUSバージョンをカップリングした2枚組もある。(下のリンクのCDがそれだから買っておけw)(h)
【kakudayaの感想】
当時、これだけの電子楽器を使って音楽を作ることにどれだけのコストが発生したのだろうか。それを使い倒して作られた当時最先端の音楽。そのサウンドそのものは電子的とはいえデジタルという言葉から程遠く、アナログ的な温かみすら感じる。実際、当時のメディアはアナログレコードやカセットテープだったわけで。
現代であればノートパソコン一台あれば当時以上の環境を容易に入手できるわけだが、当時の電子楽器を含めこれらはあくまでツールであり、環境さえあれば素晴らしい音楽ができるというものではない。ただ、いつ誰が素晴らしい音楽を創り出してもおかしくはない、ということだけは理解しているつもりだ。
①~③までが聴けます
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