2014年1月19日日曜日
ザ・マザーズ・オブ・インヴェンション / フリーク・アウト!
The Mothers Of Invention / Freak Out!(1966年リリース)
①Hungry Freaks, Daddy ②I Ain't Got No Heart ③Who Are the Brain Police? ④Go Cry on Somebody Else's Shoulder ⑤Motherly Love ⑥How Could I Be Such a Fool? ⑦Wowie Zowie ⑧You Didn't Try to Call Me ⑨Any Way the Wind Blows ⑩I'm Not Satisfied ⑪You're Probably Wondering Why I'm Here ⑫Trouble Every Day ⑬Help, I'm a Rock ⑭The Return of the Son of Monster Magnet
【アルバムについて】
フランク・ザッパが最初に世に放った作品はアナログ2枚組で、1枚目はドゥーワップやR&Bをモチーフとしたサイケデリックなロックンロールで①がまさにその典型である。この1枚目だけであれば当時のアメリカのバンドの1つとして語られただけかもしれないが、超問題作の2枚目(⑫以降)が彼らマザーズ・オブ・インヴェンションの個性を引き立たせている。特に⑬と⑭の実験性は完全に聴く者を選ぶタイプの曲で、しかしながらザッパのその後の音楽活動の中では序の口に過ぎない。その後も『サージェント・ペパーズ』よりも早いコンセプト・アルバムの『アブソルート・フリー』や、その『サージェント・ペパーズ』のじゃけをパロった『俺たちは金のためにやっている』、映画のサントラ『アンクル・ミート』など、初期マザーズとしては7枚のアルバムをリリース。そのどれもが濃く、癖のあるものばかりだが、この2枚組アルバム(CDでは1枚)ですでにマザーズの音楽が完成されているというのはザッパ好きなら誰もが思うことではないだろうか?個人的にはマザーズのアルバムで最もとっつきにくいのがこのアルバムと『ルーベン&ザ・ジェッツ』、そう、俺はドゥーワップ系が苦手なんだ。
【オススメ度】★★☆☆☆
フランク・ザッパのアルバムとしてだったら『ホット・ラッツ』や『ワン・サイズ・フィッツ・オール』など、他におすすめしたいアルバムがたくさんあるし、これも人によってはいろいろ出てくる。何せ生前は60枚ぐらいのアルバムをリリースしているわけだから。で、マザーズ・オブ・インヴェンションだったらというと、俺だったら『バーント・ウィーニィ・サンドイッチ』とか、もっと癖のある『いたち野郎』を勧めたい(ちなみに後者を人に勧めて、今までに3人に嫌がられてるw)。この『フリーク・アウト』を最初に聴いちゃうと、ザッパのアルバムには良いものがたくさんあるにも関わらず、そこまでたどり着く人が少なくなっちゃうんじゃないかと思うぐらいとっつきにくいと思っている。マザーズ名義のアルバムを半分以上聴いて、それで余力があったらでいいと思うので、星は2つとさせていただく。ちなみに俺は2枚目の⑬がとても好き。(h)
【kakudayaの感想】
この『フリーク・アウト!』というアルバムのジャケットは、俺にとって馴染み深いものである。音楽誌等でしょっちゅう取り上げられ、目にするからだ。しかしジャケットが目に焼き付いただけで、実際にはその音を聴いたことがなかった。同じような状況の作品は他にも沢山ある。キャプテン・ビーフハートの『トラウト・マスク・レプリカ』などがその一例だ。で、だ。フランク・ザッパには申し訳ないが作品数が多すぎて尻込みしてしまい、気軽に聴いてみよう、などという気にはなれない。勿体ないのはわかってる。だが、もっと現役のバンドの音楽を聴くことに時間を割きたいというのが建前。単純に聴き込む(時間的、金銭的、そして精神的)余裕がないというのが本音。
Hungry Freaks Daddy
Help I'm a Rock
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