2013年8月18日日曜日

イギー・ポップ / ジ・イディオット


Iggy Pop / The Idiot

Iggy Pop / The Idiot(1977年リリース)
①Sister Midnight ②Nightclubbing ③Funtime ④Baby ⑤China Girl ⑥Dum Dum Boys ⑦Tiny Girls ⑧Mass Production

【アルバムについて】
ザ・ストゥージズが自然消滅のように終わった後、イギー・ポップが約3年のブランクを経て発表したソロ・アルバム。このアルバムにはデヴィッド・ボウイが大きく関わっていて、ちょうどボウイの『ロウ』や『ヒーローズ』などのベルリン期と同じような音を踏襲した作りとなっている。だからパンクなイギーを期待して聴くと大外れではあるけど、そういった事情なんかを踏まえて聴くと大変素晴らしい作品だというのが分かると思う。そういえばかつて某音楽評論家がこのアルバムをして「パンクロッカーから知的なロッカーへ変貌」と表現していたんだけど、俺は今でもこれには首をかしげてしまう。イギーにとってはカムバックするチャンスがそこにあって、たままたそれに乗っかっただけだと思うんだよね。こういう音楽性を目指していたわけじゃないだろうし。イギー好きなのは分かるけど、それは言い過ぎだろうと、イギー好きな俺は思います。

【オススメ度】★★★★★
イギー・ポップのアルバムはどうしてもザ・ストゥージズの延長っぽいものになってしまって、特に近年のは食傷気味な感もあった。やはりそういう彼の音楽性を考えるとある種異端であるこのアルバムは絶対に聴いておいたほうがいいかなと思う。それと次作の"Lust For Life"も。(h)

【kakudayaの感想】
当時を全く知らない者としては、デヴィッド・ボウイの先進的なファッションセンスと、イギー・ポップの肉体という相対するヴィジュアルイメージが先行してしまい、この二人の共通項が未だに見出せないでいる。ちょっとウェットで耳障りなスネアの音がどれだけ繰り返されようと、ギャンギャン唸るギターとそこに乗っかるイギーの声があれば、ストゥージズを思い起こさせる。こういうよくわからないジャケットの写真、大好きです。



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