2013年12月8日日曜日

レインボー / 銀嶺の覇者


Ritchie Blackmore's Rainbow

Ritchie Blackmore's Rainbow(1975年リリース)
①Man on the Silver Mountain ②Self Portrait ③Black Sheep of the Family ④Catch the Rainbow ⑤Snake Charmer ⑥The Temple of the King ⑦If You Don't Like Rock 'n' Roll ⑧Sixteenth Century Greensleeves ⑨Still I'm Sad

【アルバムについて】
ブリティッシュ・ハード・ロック史にその名を残すレインボーは、まだディープ・パープル在籍中だったリッチー・ブラックモアのソロ・プロジェクトとして、③と⑧を録音したことがきっかけとなり、リッチー・ブラックモアズ・レインボー名義で制作された。アルバムに発展したのは、バックを務めたエルフというバンド、とりわけヴォーカルのロニー・ジェイムス・ディオとの相性の良さにリッチーが可能性を見出したためでもあったが、当時のディープ・パープル(第3期)がストレートなハードロックに留まらない方向へ向かっていることに我慢がならなかったからでもあった。エルフのメンバーが演奏に参加しているが、このアルバムではリッチーの指示どおりにきっちりと演奏させられた上に、ディオを残して全員解雇してしまうという、このアルバムから早くもリッチーの独裁ぶりが発揮されている。また、音楽的にはハードな曲は実は少なく、様式美のあるクラシカルなタイプな曲も含み、レインボーというバンドではなく、リッチー・ブラックモアのソロ・アルバム的な趣がある。そしてこのアルバム録音後、ヨーロッパ・ツアーを終えたディープ・パープルからリッチーは脱退し、1984年の再結成パープルに参加するまで、彼はレインボーを率いて活動していった。

【オススメ度】★★★★☆
レインボーで絶対に聴くべきアルバムはリッチー、ロニー、そしてコージー・パウエルによる「三頭政治」が最もうまくいった2枚目の"Rising(邦題『虹を翔る覇者』)であることは異論がないんじゃないかと思う。そしてロニーが好きであれば3枚目の"Gates Of Babylon(邦題『バビロンの城門』)と本作も聴かないと損!俺がレインボーはロニーがいた時期がすきなので、★4つにしているが、その贔屓目なしで見てもぜひ聴いてもらいたい1枚だ。④は美しい曲だね。(h)

【kakudayaの感想】
俺にとっての最初のレインボーは"Bent Out of Shape"(邦題『ストリート・オブ・ドリームス』)だったこともあり、クラシカルなリッチーの自己主張が控えめで、ラジオフレンドリーな楽曲の方が好きだったりする。以上、ジョー・リン・ターナー推しのマイノリティからの主張でした。



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